バレエ教師、困惑?中高生が話す、謎の言葉!?

中高生のレッスンが、終わった後のことです。生徒たちが、謎の会話をしていました。アルファベット1文字だったり、3文字だったり…

まずい…ジェネレーションギャップも、ここまできたか…会話すら成り立たないのか!…と、今後のコミュニケーションに不安を感じてしまいましたが、話しが進むうちに…あれ?もしかして…?

「それって、占い?」と、聞いてみると、「性格診断です。」と、返ってきました。思わず、「私達の時代の、動物占いみたいなものね!」と言ってから、あ…分からないか…と思っていたら、高3の生徒が、「もっと、詳しいものです。」と、答えてくれたので、どうやらギリ、抵触していたようです。なんにせよ、今後もコミュニケーションが取れそうで、ほっとしました。

しかしいつの時代も、色々な占いがブームになり、去っていきますね。定着するものもありますが…ただ、生徒たちが話していたものは、性格診断ということで、占いではないようですが…質問に答えていって割り出されていくそうなので、心理テストに近いものでしょうか。

実は、バレエ作品にも恋占いが出てくる演目があります。有名なのが、「ジゼル」と「コッペリア」です。

「ジゼル」では、主役の恋人同士が、私達の将来を占いましょうと、マーガレットの花びらを、好き、嫌い…と一枚ずつむしっていき、途中で嫌いで終わることに気付き、泣き出してしまう彼女に隠れて、一枚むしり取り、数え違いだよ。ほら、好きで終わると彼が数えてみせ、彼女が元気を取り戻すシーンがあります。こう書くと、ただのイチャイチャシーンですが、1幕全体でみると、実はとても象徴的で、1幕後半の狂乱のシーンでも、悲劇性をより印象付ける役割を果たしています。

「コッペリア」では、演出により解釈が変わるのですが、共通するのは、麦の穂で恋人の不実が分かるということです。私が教わったのは、恋人の心が自分にあるなら、麦の穂を鳴らすと音がするというものです。結論から言うと、鳴らず、怒る彼女と機嫌を取ろうとする彼を中心に、各々の友人たちが男女に別れてケンカするシーンがコミカルな演技と共に踊りで表現されていて、楽しい場面です。

悲劇と喜劇。相反する2作品ですが、どちらも演劇的要素がたっぷり入った作品ですので、バレエをご覧になったことのない方には、取っつきやすい作品ではないでしょうか。踊り手側からするなら、おそらく「ジゼル」は、1度は踊りたい作品だと思います。幸せの絶頂からどん底へ…そして精霊へ…もっとも演劇性が問われる作品だからです。

機会がありましたら、観劇してみてはいかがでしょうか。

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