ツミ

生徒に、先生が夢中になっていることはなんですか?と聞かれ、ツミと出会うこと!と答え、不思議そうな顔をされました。

それは、そうですよね。ツミとは、罪と罰のツミではなく鳥のツミです。カラスより小さいタカのことです。

今回もバレエ教室を離れて、住居マンションでのお話です。

マンションの中庭に、ツミのつがいがやってきました。最初に気付いたのは、鳴き声です。変わった鳴き声の鳥がいるなぁ。と思っていたら、出会いは割り合い、すぐに訪れました。自転車置場に向かう途中、中庭を突っ切るのですが、あの声が…ふと見上げると、枝に止まっているツミがいました。その時は、ツミとは知らなかったので、ヒヨドリ?でも、羽の柄も鳴き声も違う…視線に気付いたのか、ツミが、バサリと翼を一振して、飛んでいったのです。その姿を見て、タカ?と、思いました。ですが、すぐに打ち消しました。越谷に…しかもこんなに小さいタカがいるわけがない!と、思ったからです。

後に、鳥に詳しい方から、ツミというタカの一種だと教えて頂きました。しかも、つがいで、いると…

調べてみると、ツミは都心でも目撃されているようです。ツミは小さいですが獰猛で、自分より大きいカラスも追い払うし、スズメやツバメなどは、捕食の対象だそうです。実際、何度か、お食事シーンを見かけたのですが…ワイルドな食べっぷりでした。何を食べていたかは、流れからお察し下さい。自主規制。

ツミとは、いつでも会えるわけではなく、ただ、お気に入りの枝があって、会える時にはそこにいるので、中庭を通るたびに、枝を見上げるのが習慣になってしまいました。

そして7月の終わり頃、それまで、単体でしか見たことのなかったツミが、つがいで姿を見せるようになりました。最初、巣作りが始まるのかと思い、ワクワクしていましたが、調べてみると、子育ては5月周辺。そして、7月の終わり頃、南国へ渡って行ってしまうことを知りました。ワクワクから急転直下!もうすぐ、いなくなってしまう…その数週間後、ツミは渡って行きました。つがいでいたのは、渡ろうか。そろそろだね~と、話しあっていたのかもしれません。

来年また、会いたいものです。